― 数字が分かると、仕事の見え方が変わる ―

第4回|PLって何? ―「この会社、結局いくら儲かったの?」
前回は、ビジネス界隈でよく飛び交う3つの暗号、
PL・BS・CF
についてお話ししました。
今回は、その一つ目。
PLです。
PLとは「損益計算書」。
……漢字にすると、やっぱり難しそうですね(笑)。
でも、まず知りたいのは一つだけ。
「この会社、結局いくら儲かったの?」
です。
売上が大きい会社=儲かっている会社?
たとえば、2つの会社があったとします。
A社の売上は1億円。
B社の売上は5,000万円。
「どちらの会社が儲かっていますか?」
と聞かれたら、
「A社じゃない?」
と思うかもしれません。
でも、まだ分かりません。
A社は1億円売っていても、仕入れや人件費、家賃、広告費などに9,800万円使っていたら、残るのは200万円です。
一方、B社が5,000万円の売上で1,000万円の利益を残していたらどうでしょう。
売上はA社の半分ですが、利益はB社の方が大きい。
つまり、
「たくさん売ること」と「儲かること」は同じではない。
ここがPLを見る最初のポイントです。
PLは「売上から、何が残った?」を見る
PLの基本的な考え方は、とてもシンプルです。
売上 − 費用 = 利益
会社は商品やサービスを売って、売上をつくります。
でも、その売上が全部会社に残るわけではありません。
商品を仕入れる。
社員に給与を払う。
事務所の家賃を払う。
広告を出す。
電気代を払う。
いろいろなお金が出ていきます。
そして最後に残ったものが「利益」です。
PLを見ることで、
「どれくらい売って、何にお金を使って、どれくらい利益が残ったのか」
が見えてきます。
【図解イメージ】
売上
↓
いろいろな費用を引く
↓
利益
まずは、このイメージだけでも十分です。
ところが「利益」は一つじゃない
ここで、PLを初めて見る人が戸惑うポイントがあります。
PLを見ると、
売上総利益。
営業利益。
経常利益。
税引前当期純利益。
当期純利益。
……。
「利益、多くない?」
と思いませんか(笑)。
そうなんです。
実はPLでは、費用を順番に引きながら、
「この段階では、いくら利益が残っている?」
を見ています。
たとえば、
商品そのものでは、どれくらい儲かった?
本業では、どれくらい儲かった?
会社全体では、どれくらい儲かった?
税金なども払ったあと、最終的にいくら残った?
というように、違う角度から会社の「儲ける力」を見ています。
だから利益が何種類もあるのです。
ここは次回、もう少し詳しく見てみましょう。
PLを見るときは「なぜ?」を忘れない
そして、数字を見るときに一番大切なのは、
やっぱり「なぜ?」です。
売上が増えた。
なぜ?
利益が減った。
なぜ?
人件費が増えた?
仕入価格が上がった?
値下げした?
広告費を増やした?
新しい社員を採用した?
数字そのものは、答えではありません。
数字は「何かが起きているよ」と教えてくれるサインです。
その理由を考えることで、会社の中で起きていることが少しずつ見えてきます。
PLは単なる数字の表ではなく、
会社がどうやって売上をつくり、どうやって利益を残したのかを教えてくれる「ストーリー」
なのです。
まずは、
PL=「この会社、結局いくら儲かった?」を見るもの。
ここまで分かれば大丈夫です。
さて、先ほど少し触れました。
PLには、なぜか「利益」がたくさん出てきます。
次回は、
「粗利? 営業利益? 利益って一つじゃないの?」
PLに登場する「5つの利益」を、一緒に解読してみましょう。